総返済額を少なくしたい場合は元金均等返済と元利均等返済ではどちらが有利ですか?
総返済額を少なくするためのポイントになるのは、元金をどれだけ早く減らせるかということです。
元金を早く減らせれば、それだけ利息がかかる部分が小さくなりますので、総返済額が減ることになるからです。
元利均等返済の場合は、返済額が毎月一定ですから、返済当初は利息部分の割合が大きく、そのため、元金の減少が遅く、総返済額は元金均等返済よりも多くなってしまいます。
元金均等返済の場合は、返済額のうち元金分が毎月一定なので、確実に元金が減っていき利息も少なくなります。結果的には、元利均等返済よりも総返済額は少なくなります。
よって、返済当初の負担さえクリアできるのであれば、元金均等返済のほうが有利であるといえます。
同じ金額を借りる場合は元金均等返済と元利均等返済ではどちらが有利ですか?
住宅ローンには収入基準があり、フラット35などでは毎月返済額の4倍以上の収入が必要となっています※。
なので、同じ金額を借りようとする場合でも、元金均等返済の場合は当初の返済額が多くなりますので、元利均等返済よりも必要とされる収入が多くなってしまいます。
よって、元利均等返済では借りられる場合でも、元金均等返済では借りられないケースも出てくることを考えますと、同じ金額を借りるのであれば、元利均等返済のほうが借りやすいといえます。
※平成19年10月からは総返済負担率による基準になります。 |