余裕資金の内入れ(繰上げ返済)は有利になるのですか?
一般的に、預貯金の金利よりも借入金の金利の方が高いので、手元資金に余裕があって、生活設計上支障がないのであれば、借入金に早めに内入れ(一部繰上返済)をして残高を減らした方が有利になります。
返済期間の長短にかかわらず、返済中の見直しは必要ですので、繰上げ返済についても検討してみるとよいと思われます。
返済期間中の内入れはどのようなタイプが有利ですか?
返済期間中の内入れには、次の2つのタイプがあります。
■期間短縮型…返済期間を短くする
■返済額軽減型…毎月返済額を減らす
この2つのタイプを比較すると、例えば、返済開始後に100万円程度の内入れを5年経過後、10年経過後、15年経過後に行った例を見てみると、期間短縮型の方が返済額軽減型よりも有利になっています。
また、内入れを行った時期が早ければ早いほど、その効果も高くなっています。
内入れ(一部繰上返済)の注意点は?
内入れ(一部繰上返済)の注意点としては次のようなものがあげられます。
■フラット35では内入れの手数料は無料ですが、民間金融機関では手数料がかかります。
■返済期間が20年などと短く、期間短縮型利用の場合、内入れによって返済の残期間が10年未満になってしまうと、住宅ローン控除がその年の分から受けられなくなることもあります。
■無理な内入れの実施はしないようにし、あくまでもその時々の生活設計に支障のない範囲で行う必要があります。
■返済が自動的に預貯金口座からの引き落としとなっているために、見直しをするチャンスに気づかない場合があります。
長期の返済期間で住宅ローンを組んでいると、毎月返済額は少なめで推移していますが、生活に余裕が生じたなら、内入れで返済期間の短縮を検討してみるのもよいと思われます。 |