住宅ローン金利の先行きの判断は、どのように行ったらよいのでしょうか?
住宅ローンの金利というのは、短期金利については主として短期プライムレート、長期金利については10年もの国債の流通利回りを参考に決定されます。
なので、住宅ローンの金利の先行きを判断する際には、物価動向や経済指標をチェックしておくことが重要になります。
これらは、新聞やテレビ、インターネットなどでも簡単に入手できますので、普段から参考にしておきたいものです。
ただし、経済指標というのは、あくまでもおおよその金利動向の判断基準にはなるものの、実際の経済は理論どおりには動きませんので、様々なリスクに備えるためにも、予想だけに頼った商品選びは避けたいものです。
住宅ローン金利の先行きを判断するための具体的なポイントはどのようなものですか?
住宅ローン金利の先行きを判断するための具体的なポイントとしては、以下のようなものがあります。
■日本の景気動向
景気が回復し、企業の設備投資が活発になってくると、市場の資金需要が高まるので金利は上昇します。
この景気の回復については、日銀が発表する日銀短観、GDP、鉱工業生産などの指標でおおよそ判断することができます。
また、日本の景気先行感に期待が高まると、海外の投資家が日本株を買い始めるので、株価の動向にも注意したいところです。
■物価見通し
一般的に、物価が上昇すると金利も上昇します。これは、物価の上昇時には物の価値が相対的に上がり、貨幣の価値が目減りするためです。
この物価の見通しを判断する材料としては、総務省が毎月発表している「消費者物価指数」が参考になります。
■金融政策
一般的な金融政策では、景気の拡大場面では、インフレを抑制するために金利の引き上げ(金融の引き締め)を行います。
反対に、景気の下降場面では、市場の流通資金を潤沢にして景気回復を図ろうとするために金利の引き下げ(金融の緩和)を行います。
これらのことから、景気動向や物価見通しにより、今後の金利政策もある程度判断できるということがわかります。 |