変動金利を選択する場合、どのような点に注意したらよいですか?
変動金利を選択する場合には、次のような点に注意したいです。
■元本部分が減らない
金利の上昇局面に返済額が急激に増加することで、元本部分があまり減らずに返済が難しくなるケースがあります。
特に、元利金等返済で借りている場合には、金利が上昇すると返済額は同じでも利息部分の割合が増えるので、上昇のスピードによってはほとんど元本が減らないといったことも起こり得ます。
■返済計画が立てにくい
変動金利は短期プライムレートに合わせて、年2回の6か月ごとに金利の見直しがされるので、借入時に将来の返済額が確定せず返済計画が立てにくいといえます。
また、金利の下降局面では、金利の見直しがされるたびに返済金額が減少するメリットがある反面、金利の上昇局面では、金利の見直しがされるたびに返済金額が増加するというデメリットがあります。
変動金利を利用する際には、今後の金利の動向を注視しながら選択することが大切です。
■未払い利息のリスク
金利は6か月ごとに見直されますが、毎月の返済額は5年ごとに見直されることになっています。
その際の返済額については、急激に返済額が増えないように、見直し前の返済額の1.25倍までという制限がつけられています。
しかしながら、将来、大幅に金利が上昇し続け、「利息の支払額」<「毎月の返済額」となった場合には、返済額が元本部分だけなく利息部分も追いつかなくなり、未払い利息が発生するリスクがあります。 |